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銀次郎 病院へ行く



うちの銀次郎、推定14才。



庭は大好きだけど、

敷地外への恐怖心は健在で、

これまで散歩を楽しんだこともないし、

私が自宅で出来る予防治療は自宅で。
(そのために動物看護士になりました)


幸いなことに、

これまで病気らしい病気はしたことがなくて、

あっても1日程度の軽い下痢くらい。



屈強といえるまでの鋼の肉体を持った銀ちゃんにも、

老いは当たり前にやってきて、

7月19日木曜日、午後、

老犬性前庭障害が起こりました。



前庭が起きた瞬間、私は銀ちゃんのそばにいました。

気のせいかと思うくらいの異変を示した数分後、

旋回し始めた銀ちゃん。



これまでに何度も老犬の前庭障害を見てきていたので、

すぐにそれと分かりました。



その前庭障害が中枢性なのか末梢性なのかだけしっかり確認して、

末梢性と仮定してすぐに次の行動を。






銀ちゃんはとーーーーーーーっても繊細で神経が細やかな子なので、

ほかの子の前庭とは少し勝手が違いますが、

発症から2日経って、

症状はやや回復傾向にあり、

銀ちゃんのメンタルもやや落ち着きつつあります。







木曜日夕方に発症して、

金曜日の朝一、

とにかく気持ち悪さだけなんとかしてもらうべく、

病院へ・・・となったときに思い出したのが去勢の時のこと。




銀ちゃんを保護した後に行った去勢の際は、

その病院にある最強に強い麻酔薬を限界まで投与したにも関わらず、

術中にうなり噛みつこうとする銀ちゃんを抑えたまま手術したのがフラッシュバック!




とはいえ、気持ちが悪いのは可哀想。

しかも、

毎日この暑さで、

全然食べられないのは大問題。




意を決して。。。





去勢中にも大暴れをした銀ちゃんをもってして、

こんなに大人しく点滴を受けることが出来ました。

銀次郎 病院へ行く_c0264744_11390213.jpg
初日は念のために口輪をしたけれど、

2日目は口輪なしで治療を受けることが出来ました。


暴れる余裕もないほどに具合が悪い(気持ち悪い)のと、

精神的ショックを受けているからです。




でも、この治療を受けると少し気持ち悪いのが治まるのも分かっているようで、

帰りの車の中ではちょっとだけ笑顔も戻ります。


銀次郎 病院へ行く_c0264744_11475257.jpg

慣れない外。

慣れない待合室。

慣れない車。

本当はどれも心臓が爆発しそうなほどドキドキしているのだろうけど、

銀ちゃんが恐怖で興奮して息が荒くなると、

決まって杏子が銀ちゃんをぎゅーーーーっと強く抱きしめてくれます。



銀次を抱っこしている私の片腕には、

銀ちゃんと杏子の体重合計30キロがのしかかります。

その重さの、なんて幸せなこと。


滝のように流れる大粒の汗を目の中に入れながら、

銀ちゃんの可愛さと杏子の頼もしさについ頬が緩みます。



銀次郎 病院へ行く_c0264744_11513094.jpg

眼振の激しさはやや治まったものの、

斜頸もあって今はひとりで歩くことが出来ません。

室内では寝たきりの垂れ流し状態です。


大好きだったカケションも、

今は足が上がらず転倒してしまうので出来ません。


まだ食べることも出来ていません。



それでも毎日抱っこで庭に出ています。

外でするおしっこは最高!

びゅーっと吹き抜ける風は銀次に優しい!

大地は銀次を待っている!




なるべく普通に、

それでいて特別に、

今日を過ごす銀ちゃんと私たちです。












by siawasesagasoh | 2018-07-21 11:56 | 愉快ななかまたち

家族のいない犬猫と出会い保護する中で学ぶことがいっぱいです。一生懸命生きようとする犬猫の役に立ちたい!


by siawasesagasoh